令和3年大雨被害について

 瀧養蜂場 共同経営者の瀧悠一です。いつも瀧養蜂場をご覧頂きまして、ありがとうございます。
 さて、表題の件についてお知らせします。

 本年7月初頭に、静岡・神奈川・千葉を襲った大雨について、被害状況が見えてきました。家族が入院・手術したタイミングだったこともあり、また、その後も雨が続いており、状況確認がすべて済んでおりませんが、現在分かっている範囲の状況について、お知らせします。
※在庫についてお問い合わせのメール・電話等を頂いておりますが、現在回答できる状況にありません。ご了承ください。

物理的被害について

 現在確認済みの物理的被害はそこまでではないようです。ひとまず加工場の扉が大雨に叩かれて中破しております。
 ドアとしての機能は果たしておりますが、散々雨が打ち付けたために表面の処理が潰れ、開かない(乾くとなんとか開く)というユニークな状況です。建物内と、施設に関しては今のところ被害はないようです。乾かした後、戸を一度取り外し、板を剥がして防腐処理をし、新しい板を打ち付ければ……多分、大丈夫かと。(コロも修繕が必要かもしれませんが、日曜大工程度で何とかなりそうです)

 ミツバチ設置場所付近の被害は、目立つような被害はないようです。但し、すべて確認した訳ではないので現在の報告は暫定です。(直近の降雨量観測点のデータは、累加雨量※1 は550mm超でした。さらに上流側では800mm超を記録しています 静岡県公式ホームページの大雨情報のページ、第14報のPDFにある「富士市大渕」が瀧養蜂場の上流側になります)
 富士市・沼津市の低地は冠水・浸水の被害が出ており、瀧養蜂場の活動エリアも含まれておりますが、低地にはミツバチの箱を置いていませんでしたので、そちらの被害はありませんでした。加工場も浸水被害はありません。(ただ、管理地のひとつにアクセスできるか心配です。古い小さな石橋が架かっているのですが、大雨で流されかねないので……)

※1 累加雨量:降り始めからの雨量の加算、6時間降雨が無いとリセットされる

ミツバチ被害について

 こちらは割と深刻かもしれません。十日間ほど雨続きで(今日はなんとか曇り程度ですが)、餓死群が出ました。集蜜期なので給餌するわけにもいかず、たとえ給餌するにしても雨続きで箱を開けることも出来なかったため、どうすることも出来ませんでした。

 昨年も7月に長雨(1か月の雨)が続き、大惨事になりました。もし、このまま雨がさらに降り続いた場合、被害拡大が予想されます。弱い群については給餌して維持することも考えています。(但し、給餌した群からは採蜜出来ないので、かなり判断に迷いがあります……)

はちみつの出荷について

 たくさんお問い合わせをいただいております。先日、近所の商店「タカハシ」に少量だけ出荷しましたが、即時完売との報告が入っております。
 採取でき次第、さらに出荷したいと思いますので、もうしばらくお待ちください。コロナウイルス感染症の影響による包材等の仕入れ遅れは解消しましたが、またいつ発生するか分からないため、以下のリストは暫定です。
 今後の出荷スケジュールは(順調に推移すれば)以下の順番です。
・ぱん工房ハイホー(富士岡・瀧養蜂場2件となり、小サイズ取扱)
・大村薬局(中里・根方街道沿い、小・中サイズ取扱)
・はなぱん(沼津市我入道、小・中サイズ取扱)
・タカハシ(富士岡・根方街道富士岡交差点、中・大サイズ取扱)
・産直市いづみの里(今泉・根方街道沿い、今泉農協敷地内、全サイズ取扱)

 なお、ボトルは「原材料の配送遅延による製造遅延」が、ビン類は「製造メーカーの縮小や廃業」が話として挙がっており、当方で使用する包材について、今後トラブルが発生した際は予告なく規格変更を行う可能性が御座います。

 報告は以上となります。
 瀧養蜂場のはちみつをお待ちの皆様には、商品をお届け出来ずご迷惑をお掛けしております。当方も採取や育成について工夫しておりますが、天候には勝てないので、天気の回復までお待ちください。
 なお、ミツバチの育成については本年は「良」です。餓死群は出ましたが、餓死しない群については非常に強いため、今度天気が回復すれば多少の収量は期待出来そうです。昨年が余りにも酷過ぎた、というのが本音ではありますが……。(昨年は収穫ゼロでしたので)